2012衆院選・想い
選挙が終わった。
大方の予想通りといったものではないでしょうか。
自民党の圧勝。
残念だけど、僕は政治に疎い。
分からないことがいっぱいある。
外交とか、経済って聞くと頭が痛くなる。
だけど、分かるものくらいある。
人を尊重して生きること。
どんな人でも、幸せに生きる権利があること。
僕は選挙前から、今回の選挙で同性愛者にとって少しでも生きやすい日本に近づけばいいなと思っていた。
政治が動くことは、あまりにも大きくいろいろな人に影響を与えるから。
オバマ大統領が同性愛を肯定した日が頭をよぎる。
同性婚ができる国も増えていってる。
いい方向に世界が向かってるって思ってた。
だけど選挙前のアンケートで自民党は
「同性愛者への人権施策は必要ない」と回答していた。
マニフェストで「教育を取り戻す」と謡う自民党。
「暮らしの安心を取り戻す」と謡う自民党。
「同性愛者への人権施策は必要ない」と謡う自民党。
いつの時代にも同性愛者は全人口の5%はいる。
これから生まれてくるそんな子たちはいったいどうすればいいのだろう。
アメリカでは同性愛で悩む子どもの自殺が絶えないと聞く。
今回の選挙の結果は
自分だけが違うと思って自殺まで考える日本の子たちに、「勝手に死ねば?」って言ってるようなものだろう。
日本はいつ世界に追いつけるのだろう。
こんな同性愛に無知な国に生まれたのは、あまりに情けない。
もちろん自分が当事者であるから、そう思うのだろうけど、
政府はこの件に関してはもう全く頼りにならないだろう。期待しすぎた自分が馬鹿だったのかもしれない。
教育を取り戻す以前に、不当に自分で命を絶つ子たちがいるんだよ。まだ。たくさん。この平和ボケした国にも。
残念だけど、自民党が主となった今日、僕はそんな子たちのことを思った。
もう同性愛が原因で悲しむ人を見たくない。
クローゼットからみんなが堂々と身を乗り出して堂々と歩いている日が見たかった。
そんな光景はまだまだ日本では先なんだって分かった。まだまだまだまだまだまだまだまだ。
テレビの中で万歳をしている彼らを見ている中、
ぼくの頭の中には、泣きながら自ら命を絶つ同性愛者の子どもたちがいた。
無知ほど怖いものはない。
差別心こそ醜いものはない。
今日は僕にとってはいい日にはならなかった。
考えすぎなのは分かってるけど、
同性愛者への人権施策は必要ないと言い切ってしまえる自民党が当選したことがどうしても許せなかった。